2014年は少しずつ老化を実感しつつ、それでも無理して突き進んでいるうちに、気がついたらクリスマスが過ぎてしまい、明るい2015年(?)の新年にすぐ手が届く頃になりました。中央政府の呼びかけに従い、節約のために今年から紙の年賀状を辞め、電子版に切り替えさせていただきます。ご了承を心よりお願い致します。
旧年中、一方ならぬお世話になり、心から御礼申し上げます。
さて、今年の大事件と言えば、世界中の激動は言うまでも無く、冷えた中日関係は習近平主席と安倍総理のAPEC握手により、一瞬回復の破氷になるかと世間が沸いていましたが、またまたその道のりが遠いと言わざるを得ません。そしてまるっきり私事でもありませんが、日本のみならず世界の日本語教育界にとっても大事件となる恩師の水谷修先生のご逝去(2014年12月20日)のような悲しいニュースもありました。しかし、先生の遺志を受け継ぎ、中国の大連で中日友好のための日本語教育・日本語人材の養成を今まで以上に頑張って参る決心を新たにする昨今でございます。
なお、成立10周年の昨年に続き大連大学日本言語文化学院では、学生たちは北京二外で行われた全国多語種逐次通訳・同時通訳コンクール優秀賞の受賞、第14回日中友好中国大学生日本語卒業論文コンクールの三等賞受賞、第十回中国人日本語作文コンクールの園丁賞と二等と三等賞受賞、広島大学大学生日本語コンクール一等賞受賞、笹川杯日本語作文コンクールの二等賞受賞など、今まで通りの健闘をしました。そして、1.本専攻の遼寧省専攻評定の順位4位獲得、2.第六回中日日本言語文化研究国際フォーラムの開催、3.第九回中日韓飲食文化祭と外国語カラオケ大賞の開催、4.“2014年日本言語文化と人材育成シリーズイベント”で、中日韓の学者や企業の経営者など合計40回近くの講演・研究活動を催し、5.学部卒業生の11年連続と修士卒業生の8年連続就職率100%の達成などの成果もありました。一方、学院の教師は中国日本語教学研究会新設の“青年教師優秀論文賞”を受賞、三年連続全国若手教師日本語教学基本技能コンクールの決勝進出を果たし、昨年に続き全国2位の好成績を勝ち取り、『日本文化精解』と『日本言語文化研究』第五輯を出版、私も『新編中日・日中同時通訳教程』の国家十二の五カ年計画教材の入選など、成果も多数ありました。
新しい年はもしかすれば、また波乱万丈かも分かりませんが、来年は貴家におかれましては素晴らしい年でありますように祈念し、本学院への更なるご支援、ご教示をいただきますよう、心からお願いして、新春のご挨拶を申し上げます。